時間に生きる 3
こうした状態はやがて子どもにも伝染します。
子どもだというのにいつも退屈して、遊ぶことができない連中があらわれます。
最近は日本でも、子どもたちが遊ぶことを知らないというので、幼稚園や学校で、子どもに遊びを教えなければならないのだそうですが・・・
遊びを忘れてしまったおとなたちが、子どもに遊びを教えるなどということは、考えてみればとてもおかしいことです。
遊びは教えるようなものではありません。
遊び方を教えたら、すべての遊びが画一的になり、できるだけたくさんの遊びを覚えた子どもがよい子ということになってしまいます。
遊びもまた、知識と技術を覚える勉強になってしまうのです。
そのために、人々は休暇をとると、いっせいに同じところに先を争って出かけて、せっせと遊びにせいを出します。
できるだけ能率よく遊ぼうと思うので、遊ぶところはどこも満員で人だらけ。
せっかくの休暇が、余裕にならずに遊んだ後はかえって疲れてしまうのが現代です。