景気回復の範囲拡大と開発の再活性化
政策スタンスは、デフレ的抑制傾向のまま持続されるか、又はデフレ政策への転換をもたらす危険性を有しています。
現時点においては、多くの開発途上国は、債務負担、高金利および世界貿易の軟弱な回復と言った要因のため、依然としてデフレ政策を余儀なくされています。
中期的により重要なことは、開発の再活性化が起る枠組となっている国際貿易および金融システムの機能が近年著しく害されていると言うことです。
回復のための短期的措置に加え、このシステムの修復と改善が開発の再活性化のためには緊急な課題です。
先進市場経済国におけを政策スタンスの変更が、現在の景気回復の範囲を拡大し、これら諸国自身の中期的見通しを改善するのに役立つでしょう。
特に、米国における財政赤字の削減と金融引き締め政策の緩和を通じて、実質長期金利を低下させることが重要です。
西欧および日本においては、すくなくとも構造的財政赤字の削減に成功した国においては、米国における金利の低下によって、拡大的経済運営の余地が生れるでしょう。